ジャパン・ブリッジ・スカンジナビアの設立をめざすのは、日EU経済連携協定(EPA)、日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)、日EUグリーン・アライアンスの精神に基づき、スカンジナビアとEUにおける日本の拠点として、マルメ=ルンド地域をさらに発展させるためです。スウェーデン・デンマーク・ノルウェーは、隣国フィンランドと合わせると、GDPでは韓国またはロシアに相当、スペインをしのぐ規模になります。マルメとルンドは、周辺都市も含めると人口400万人を超え、コペンハーゲン国際空港からは東京へ直行便が飛んでいます。ビジネスや研究上の関係も強固です。スウェーデンと日本の大学が参加する共同研究プロジェクト、MIRAI 2.0を見ると、高齢化、材料科学、サステナビリティ、人工知能などのテーマが共通の関心事であるとわかります。多くの日本企業がスカンジナビアで事業を展開しており、その数をさらに増やしたい、助けになりたいと私たちは考えています。スカンジナビア企業も、多くが日本で事業を営んでいます。ジャパン・ブリッジを通じて、さらに多くの企業に、重要な市場である日本を発見してほしい、起業や成長の助けになりたい、と私たちは望んでいます。ですが、経済だけがすべてではありません。日本と、EUに属するスカンジナビアは、近しい同盟関係にあります。社会的・文化的な関係もぜひ強化したい、と私たちは考えます。ジャパン・ブリッジ・スカンジナビアは単なる象徴ではありません。日本が欧州に築くしくみの一環、スウェーデン/スカンジナビアからの日本進出の一助となることをめざし、在日スウェーデン大使館内に設立予定の“ハウス・オブ・スウェーデン東京”とも密に連携していきます。
2021年4月に設立された独立団体として、ジャパン・ブリッジ・スカンジナビアは、社会的、経済的、文化的なつながりを促進し、重要な出会いの場であるジャパン・ハウスを導入することによって、日本とスカンジナビアの関係を強化することに努めています。